真実信心を獲信して極楽往生治定したい方、そして、信心決定した方のために

毎日の浄土真宗

六字のすがた

真実信心いただくと、以下の御文の御文章と、ご自身の領解が、ぴったりと合います。

これも、信後のたのしみのひとつです。


御文 第三帖

◎さればこの南無阿弥陀佛の体は、われらを阿弥陀佛のたすけたまへる支証のために、御名をこの南無阿弥陀佛の六字にあらはしたまへるなりときこえたり(御文3-5)

◎されば南無阿弥陀佛の六字のいはれをよくこころえわけたるをもつて、信心決定の体とす(御文3-7)

◎さてその他力の信心といふはいかやうなることぞといへば、ただ南無阿弥陀佛なり。この南無阿弥陀佛の六つの字のこころをくはしくしりたるが、すなはち他力信心のすがたなり(御文3-2)

◎されば南無阿弥陀佛と申す六字の体はいかなるこころぞといふに、阿弥陀如来を一向にたのめば、ほとけその衆生をよくしろしめして、すくひたまへる御すがたを、この南無阿弥陀佛の六字にあらはしたまふなりとおもふべきなり(御文3-4)

◎さて他力の信心といふ体はいかなるこころぞといふに、この南無阿弥陀佛の六字の名号の体は、阿弥陀佛のわれらをたすけたまへるいはれを、この南無阿弥陀佛の名号にあらはしましましたる御すがたぞとくはしくこころえわけたるをもつて、他力の信心をえたる人とはいふなり(御文3-5)

◎しかれば南無阿弥陀仏といへる行体は、すなはちわれらが浄土に往生すべきことわりを、この六字にあらはしたまへる御すがたなりと、いまこそよくはしられて、いよいよありがたくたふとくおぼえはんべれ(御文3-1)


御文 第二帖

◎南無阿弥陀佛の六つの字をこころえわけたるが、すなはち他力信心の体なり(御文2-15)

◎されば南無阿弥陀仏と申す体は、われらが他力の信心をえたるすがたなり。この信心といふは、この南無阿弥陀仏のいはれをあらはせるすがたなりとこころうべきなり(御文2-14)


御文 第四帖

◎当流の信心決定すといふ体は、すなはち南無阿弥陀仏の六字のすがたとこころうべきなり(御文4-8)

◎これを心得べきやうは、まづ南無阿弥陀仏の六字のすがたをよくよく心得わけて、弥陀をばたのむべし(御文4-11)

◎ 一流安心の体といふ事。南無阿弥陀仏の六字のすがたなりとしるべし(御文4-14)


御文 第五帖

◎信心獲得すといふは第十八の願をこころうるなり。この願をこころうるといふは、南無阿弥陀仏のすがたをこころうるなり(御文5-5)

◎されば信心をとるといふも、この六字のうちにこもれりとしるべし。さらに別に信心とて六字のほかにはあるべからざるものなり(御文5-13)

◎このゆゑに、南無阿弥陀佛の六字のすがたは、われらが極楽に往生すべきすがたをあらはせるなりと、いよいよしられたるものなり。されば安心といふも、信心といふも、この名号の六字のこころをよくよくこころうるものを、他力の大信心をえたるひととはなづけたり(御文5-13)

◎されば南無阿弥陀仏と申す体は、われらが他力の信心をえたるすがたなり。この信心といふは、この南無阿弥陀仏のいはれをあらはせるすがたなりとこころうべきなり(御文5-22)

◎南無阿弥陀佛の六字のすがたは、すなはちわれら一切衆生の平等にたすかりつるすがたなりとしらるるなり。されば他力の信心をうるといふも、これしかしながら南無阿弥陀佛の六字のこころなり。このゆゑに一切の聖教といふも、ただ南無阿弥陀佛の六字を信ぜしめんがためなりといふこころなりとおもふべきものなり(御文5-9)


毎日より、付け加え

出典は、いまだ確認できていませんが、「南無阿弥陀仏と一体になるように」「六字と一体になるように」と、おすすめいただいたことがあります。このことの意味も、信をいただけば、よくよくわかると、申し添えます。

南无阿彌陀佛