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●No.54
admin |
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[ 391 ] 仏智うたがふつみふかし(正像末和讃)
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2008/02/14 (Thu) 06:26
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他所にて書いたものです。
◎佛智うたがふつみふかし この心おもひしるならば くゆるこころをむねとして 佛智の不思議をたのむべし(和讃)
補って訳します。もちろん、異論はあると思います。 私釈ということです。
佛の智慧を疑う罪は深いのです。 自分に、仏の智慧を疑う心があるということを、 よく思い知ることができたのであれば、 それを悔やむ心が原因となって、 佛智の不思議をたのむことになるのです。
「この心」とは、「佛智うたがふ」心のこと。 「おもひしる」のは、自分に、この心が有ることを、思い知るのです。 これが、宿善の開発です。 この和讃を読んでいても、ほとんどの方は読み流し、 自分事としては読んでいないような気がします。 そして、それに気付き、それを悔いて、悔いるが故に、 佛智の不思議をたよりにすることになるということだと思います。
ここでは、「罪」は、「つつみ」につながり、 蓮の花が開かず、胎生となることに、 つながっていると思います。
南无阿彌陀佛
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●re.1
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[ 392 ] 非有是功徳人不得聞是経名(行巻)
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2008/02/14 (Thu) 05:58
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私釈シリーズです。以前、他所にて書いたものを、加筆修正しています。
和讃の「佛智」から連想して、この場所に書き込みしました。
行こそ肝要なのですから、行文類から引きます。(この書き込みは読みにくいので、興味ない方は無視してください。)
◎非有是功徳人不得聞是経名 唯有清浄戒者乃還聞斯正法 悪キョウ慢蔽懈怠難以信於此法 宿世時見仏者楽聴聞世尊教 人之命希可得仏在世甚難値 有信慧不可致若聞見精進求 聞是法而不忘便見敬得大慶 則我之善親原以是故発道意 設令満世界火過此中得聞法 会当作世尊将度一切生老死 已上
この経の名=『無量清浄平等覚経』を聞くものは、このような功徳を積んでいる。以前戒を保った功徳により(自力かなはで流転したけれども)今この正法を聞く。前世にて佛を見た(仏のみもとにあった)方が、釈尊の経説を喜ぶ。
そして、ここからです。これまでの因によって、経の名を聞き、釈尊の教説をよろこぶようになったのですが、ここからが肝心だと思います。
人身を得られることはめったにない。仏はいるけれども、なかなか会えない。この仏は、「在世仏」ですから、善知識です。善知識は、信と慧を持っています。信とは他力信。慧は、凡夫を救う智慧です。(この智慧も、弥陀から善知識に廻向されています。)ですから、もしそのような話(信と慧を持つ在世仏の存在)を聞いたなら、求めるように、とあります。そして、法を聞くことについて、2回書いてあります。1回目は、「法を聞き(六字の謂れを聞き開き)、忘れない(信心決定)」=「見て敬い、(信心を)得て大きに慶ぶ」云々。2回目は、煩悩の火があると言えども、法を聞く事ができたなら、云々。
(参考)この貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさは、世の三つの火といわれる。貪(むさぼ)りの火は欲にふけって、真実心を失った人を焼き、瞋(いか)りの火は、腹を立てて、生けるものの命を害う人を焼き、愚かさの火は、心迷って仏の教えを知らない人を焼く。 まことに、この世は、さまざまの火に焼かれている。貪りの火、瞋(いか)りの火、愚かさの火、生・老・病・死の火、憂い・悲しみ・苦しみ・悶えの火、さまざまの火によって炎々と燃えあがっている。これらの煩悩の火はおのれを焼くばかりでなく、他をも苦しめ、人を身・口・意の三つの悪い行為に導くことになる。しかも、これらの火によってできた傷口のうみは触れたものを毒し、悪道に陥し入れる。(『仏教聖典』より引用)
「この火を超えて法を聞け」ということです。
「以是故」とは、「このような話を聞いたのだから、菩提心を起こすように」というのは、実行可能な道筋を示したからです。「あきらめるな」と。
南无阿彌陀佛
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