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[ 379 ] 爾者南無之言帰命。帰言至也(行巻、帰命釈)
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2008/02/12 (Tue) 01:02
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◎爾者南無之言帰命。帰言至也。又帰説也。説字。悦音。又帰説也。説字税音。悦税二音。告也。述也。宣述人意也。命言業也。招引也。使也。教也。道也。信也。計也。召也。是以帰命者本願。招喚之勅命也。
しかれば、南無の言は帰命なり。帰の言は、至なり。また帰説(きえつ)〈たよりのむといふ。よりたのむなり〉なり。説の字は、悦(えつ)の音(こえ)なり、また帰説(きさい)〈よりかかるなり〉なり、説の字は、税(さい)の音(こえ)なり。悦税(えつ・さい)二つの音(こえ)、告ぐるなり、述ぶなり、人の意(こころ)を宣述(せんじゅつ)するなり。命の言は、業なり、招引なり、使なり、教なり、道なり、信なり、計(はからう)なり、召(めす)なり。ここをもって、帰命とは本願招喚の勅命なり。
尊い尊い、聖人様の御自釈によります、帰命釈の一部であります。
誠におそれおおいことではございますが、愚見を述べてみたいと思います。
まず、この部分について、以前私が書いたことでございます。
------------------------------------------------------- 「よりたのむなり」も、「よりかかるなり」も、本当に尊い訓であります。 「たよりのむといふ」も、信心獲られればわかります。 悦税二つの声が、至るを告ぐのです。 これを、「はかる」とも申すのです。 -------------------------------------------------------
悦とは、「えつ」でありまして、これは、よろこびであります。
税とは、「さい」でありまして、これは、「抜く」ことであります。
よろこびの音(こえ。しらせ、訪れのこと)と、抜いた音(こえ)が、人のこころを述べ、告げるのであります。
これを、「はかる」とも申します。
ここでは、聖人様は「命によって帰する」ことをあらわしておいでです。
命とは、弥陀の業であり、弥陀が招き引くのであり、弥陀が使めるのであり、弥陀が教ふるのであり、弥陀が道く(みちびく。先に立って、引っぱること)のであり、弥陀が信す(のばす。遠くまでのばすこと)のであり、計ふ(はからふ)のであり、召す(めす)のです。
また、計(けい)とは、稽(けい)であり、掲(けい)であり、啓(けい)であり、継(けい)であります。
弥陀から見れば計、我らから見れば、稽、掲、啓、継であります。
弥陀が凡夫を来らしめ、迎え、帰らしむれば、抜かれ、よろこぶばかりです。
南无阿彌陀佛
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