浄土真宗の教義について

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●No.17 admin 
毎日
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[ 115 ] 王法為先、仁義為本 2007/12/10 (Mon) 06:08 △up ▽down
御文四帖第一通です。

◎それ、真宗念仏行者のなかにおいて、法義についてそのこころえなき次第
これおほし。しかるあひだ、大概そのおもむきをあらはしをはりぬ。所詮自今
以後は、同心の行者はこのことばをもつて本とすべし。これについてふたつの
こころあり。一つには、自身の往生すべき安心をまづ治定すべし。二つには、
ひとを勧化せんに宿善・無宿善のふたつを分別して勧化をいたすべし。この道
理を心中に決定してたもつべし。しかればわが往生の一段においては、内心に
ふかく一念発起の信心をたくはへて、しかも他力仏恩の称名をたしなみ、そ
のうへにはなほ王法を先とし、仁義を本とすべし。また諸仏・菩薩等を疎略に
せず、諸法・諸宗を軽賎せず、ただ世間通途の義に順じて、外相に当流法義の
すがたを他宗・他門のひとにみせざるをもつて、当流聖人(親鸞)の掟をまも
る真宗念仏の行者といひつべし。ことに当時このごろは、あながちに偏執すべ
き耳をそばだて、謗難のくちびるをめぐらすをもつて本とする時分たるあひ
だ、かたくその用捨あるべきものなり。そもそも当流にたつるところの他力の
三信といふは、第十八の願に「至心信楽欲生我国」といへり。これすなはち
三信とはいへども、ただ弥陀をたのむところの行者帰命の一心なり。そのゆゑ
はいかんといふに、宿善開発の行者一念弥陀に帰命せんとおもふこころの一念
おこるきざみ、仏の心光かの一念帰命の行者を摂取したまふ。その時節をさし
て至心・信楽・欲生の三信ともいひ、またこのこころを願成就の文(大経・下)
には「即得往生住不退転」と説けり。あるいはこの位を、すなはち真実信心
の行人とも、宿因深厚の行者とも、平生業成の人ともいふべし。されば弥陀に
帰命すといふも、信心獲得すといふも、宿善にあらずといふことなし。しかれ
ば念仏往生の根機は、宿因のもよほしにあらずは、われら今度の報土往生は不
可なりとみえたり。このこころを聖人の御ことばには「遇獲信心遠慶宿縁」
(文類聚鈔)と仰せられたり。これによりて当流のこころは、人を勧化せんとお
もふとも、宿善・無宿善のふたつを分別せずはいたづらごとなるべし。このゆ
ゑに、宿善の有無の根機をあひはかりて人をば勧化すべし。しかれば近代当流
の仏法者の風情は、是非の分別なく当流の義を荒涼に讃嘆せしむるあひだ、真
宗の正意、このいはれによりてあひすたれたりときこえたり。かくのごときら
の次第を委細に存知して、当流の一義をば讃嘆すべきものなり。あなかしこ、
あなかしこ。
   文明九年丁酉正月八日
   
   
信後の心得としては、


しかればわが往生の一段においては、

1)内心にふかく一念発起の信心をたくはへて、

2)しかも他力仏恩の称名をたしなみ、

3)そのうへにはなほ王法を先とし、

4)仁義を本とすべし。

5)また諸仏・菩薩等を疎略にせず、

6)諸法・諸宗を軽賎せず、

7)ただ世間通途の義に順じて、

8)外相に当流法義のすがたを他宗・他門のひとにみせざるをもつて、

当流聖人の掟をまもる真宗念仏の行者といひつべし。


ということになります。

ですから、真実信心いただいている方でも、外から見ているだけでは、全くそれとわかりません。したがって、尋ねなければならないのです。

また、信心いただいている方からすれば、とても自由です。

まわりの方と衝突する必要が、全くないからです。

●re.1
泥凡夫
非公開の男性
[ 116 ] Re1:王法為先、仁義為本 2007/12/10 (Mon) 21:33 △up ▽down
毎日 様

こんばんは。泥凡夫でございます。

尊い御説法有難く拝見させて頂きました。
当流念仏者の生き方として蓮師の申された金言、時代は流れたとはいえども人間の実相は何ら変わらんのでありますので、まさに只今申されておることのように思えます。

信後の生き方として、当流の念仏をいかに美しく信じておるかということにも繋がります。

南无阿弥陀佛

●re.2 admin 
毎日
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[ 117 ] Re2:王法為先、仁義為本 2007/12/11 (Tue) 00:38 △up ▽down
泥凡夫 様

お書き込み、ありがとうございます。

このような信後の心得も含めまして、本当に凡夫にも優しい教えであると思いますし、後世もしあわせにすごすことができるのだと思います。

何がありましても、御恩報謝の南無阿弥陀仏で受けとめて、歩んで参りたいと思います。

南无阿彌陀佛



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